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Interview
インタビュー

14 現地で生活してみたからこそわかる現実

その不動産のビジネスは、2年目から何年目ぐらいまで。どれくらいの期間ですか。

川尻

2年ぐらいです。

では、2年目、3年目、4年目までにはそれを一気に頑張って、その間、川尻さんのフィリピンでの生活は慣れてきますよね。徐々に。

川尻

そうですね。そのとき収入も今まで稼いだことがない金額になっていたので、徐々に生活も派手にはならなかったですけど、車が持てたり、移動がすごくスムーズになったり、秘書を雇えたり、スタッフを雇えたり、良い弁護士を付けられたり、そういうかたちで、オフィスも小さいながらもちゃんと持てて、着実に基盤をつくっていったと思います。

現地の風習とか文化とか人とは、水が合ったという感じですか。

川尻

表向きは日本を好きという国ではあったと思うので、しゃべりやすかったですし、しゃ べれないながらも結構みんな一生懸命対応してくれたので、デベロッパーの人達とかも。 だから変にだまされることもなかったです。でも、中にはだまされた人たちも、違うデベロッ パーでは結構聞いたんです。だけど自分の場合は、そこは慎重に、弁護士も2人、3人ぐ らいに確認を取って進めていたので。

さっき川尻さんもおっしゃいましたが、フィリピンの方は親日的と聞くことはありますが、実際フィリピンの人たちはどういう人たちですか。住んでみてわかるというか。

川尻

歴史をたどると、もちろん親日的ではあります。けれども戦争が1回あった国ではあるので、DNA 的には、先祖をたどると日本人に殺されたり、いい目に遭ってない先祖というのが結構あるんです。

それは会話でも出てくるときがあるということですか。

川尻

会話レベルではあまり言われないです。一度は日本に攻められている経験があるのは学校でも習っているので、表向きはもちろん「日本、大好きだよ」という感じでしゃべりますが、僕が見て、どこか 100%オープンではない感じはしましたよね。

なるほど。よく日本人が海外に行って、自分以外の国の人たちに囲まれると、日本人として自分が日本人だなというのを確認するみたいな話をよく聞くのです。川尻さんは、その辺の感覚はありましたか。

川尻

自分はやっぱり日本人だなと思う感覚ということですか。

はい。あるいは、日本人はこういうものだなとご自身のことになってくるんですが。

川尻

やっぱりあります。どういうときかと言われるのはあれですけど、海外の人たちから見て結構言われるのは、「日本は旅行に行ったりするのは楽しいけど、仕事はしたくない」みたいな。外国の人たちから見て、日本人はすごく働いているイメージが強いようです。その代わり、世界に誇るトヨタとか、そういう企業が、だからこそあるんですけど、結構幸福度は低いように外からも見られているんだなとは思いました。

フィリピンの人たちは、日本人ほどめいっぱい働かないんですか、一般的な人は。

川尻

オンとオフが結構きっちり分かれているというか、何時から何時までは仕事をするけど、休みに入れば完全に休みにフォーカスしているというか。日本人は四六時中連絡も来るし、区切りがないし、頑張ることが美徳だとされている風習もあるので、そういう意味では、家族とかプライベートをすごく重視している人たちではあります。

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