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Interview
インタビュー

08ハサミ一本で海外で勝負をしようと決める。

へえ。川尻さん、その時点で海外経験はあったんですか。

川尻

いや、行ったこともなかったです。ハワイにちょこっとだけ友達のおばちゃんに連れていってもらったぐらいで、ほんとに全く海外経験はなかったです。

でも、これだけ日本が美容室で混み合っていて、海外かなと。どうしたんですか、それを思いついて。

川尻

まずは、どこの海外に行こうかなと思いました。みんなが思いつくのは、美容師だったら ロンドンとかニューヨークとかオーストラリアとか、ちょっとかっこいい、おしゃれなと ころをイメージすると思いますが、そこに行っても多分カオスだろうなと思ったんです。なので、僕が面白いかなと思ったのは、日本の美容師さんに切ってもらいたいと思ってい る人が多い国に僕が行くと、これは仕事になるんじゃないか。ないところにあるものなので、求められているところにやりたいものがあると、やりたいニーズはあるという単純な発想 で、インドネシアとフィリピンに行きたいと思って、僕はインドネシアに行っていろいろ 見学して、次にフィリピンに行って、そこでビビッと来て、フィリピンだなとなってフィリピンに移住することを決めた。

すごい。それは1人で見に行って。

川尻

当時は、ちょうど僕がスーパー銭湯で働いていたときの社長を連れて、「こういうことをやろうと思っているんだけど」「じゃあ一緒について行くわ」といって、インドネシアは見ま した。フィリピンは、僕がすごく当時通っていた歯医者さんの先生が大のフィリピンパブ好きで(笑)すぐフィリピンに行っている先生が大阪にいて、その先生によく連れて行かれていたんです。

観光というか、一緒にフィリピンパブに遊びに。

川尻

そうです。日本で一番面白いフィリピンパブが広島にあると言われて、それで広島まで一回連れて行かれたのです。日本で一番面白いと言われていたフィリピンパブに行ったら、本当に面白かったんですよ。やましい感じではなくて、ライブハウスみたいな感じで、マスターがドラムをたたきながら、フィリピーナがそのドラムと音楽に合わせて歌って踊って、みんな一緒に歌って踊ってみたいな、そんな面白いお店だった。
そこのマスターが当時、TVに出てる有名なバンドのバックドラマーをやっていた人だったんです。その方は生粋のフィリピン人ですが、日本が長いので永住権を持っていて、広島 で個人事業主としてフィリピンパブを。その人のお店に行くと、フィリピンの元大統領の 人たちと写っている写真とか、結構有力者だろう人たちとの写真が、詳しくはわからなかっ たですけど、当時の僕から見てもすごくこの人はつながりを持っている人なんだなと感じていて、一回フィリピンに行こうといって連れて行ってもらったのが初めてです。

そのときは、広島のフィリピンパブの有力者が、僕は強いつながりがありますよとか、フィリピンに行ったらこういう展開ができるんじゃないのみたいな、具体的な話はない状態ですか。

川尻

そうです。ほとんどなかったです。売りに来たみたいな感じより、すごく面白いから一緒に行こうみたいな感じで。

友達感覚というか。

川尻

そうそう。その歯医者の先生に連れられて、2011 年、僕が 28 歳ぐらいのときにフィリピンに初めて、首都に行くことになったんです。3泊で。

ほかの方たちは遊びで行っているけど、川尻さんとしては、インドネシアにするかフィリピンにするかの、2択のうちの1つをチェックする意味ですか。

川尻

そそうです。非常に興味があったんです。単純に、僕がフィリピンパブで見た女性がみんなきれいだったというのもあったんですが、割と意識も高いし、ちょっとスペイン系の血が 入っている女性なんて、この人たちのスタイリングをしてみたいなと結構普通に自分の中から湧いてきていたので。行ってみたら平均年齢も大体 23 ~ 24 歳の国で、英語もインド ネシアでは通じなかったりするんですが、フィリピンは英語が通じるので、僕の片言でも向こうの人はわかろうとしてくれるので。

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